理事長紹介

永田 充

社会福祉士

  これからの社会を考えたとき、「いったいどうなるんだろう」と考えることが山のようにあります。それは、社会が維持継続していくためには、解決すべき課題でもあります。私たちが生きるこの時代は、自分の子ども、孫、ひ孫と、ずっと受け継がれるものです。まだ見ぬ子どもたちに、自信を持って、胸を張って、社会を引き継ぎたい。そう考えています。そこで、私は児童福祉の側面から、できることをひとつずつしていこうと決心しました。

  ベタな言葉ですが、子どもたちは“未来”であり、“宝”です。そして、一人ひとりが、かけがえのない存在です。当法人の中心的な活動である訪問支援を通して、ひとりで悩みすぎている子どもたちに、「大丈夫だよ」とそばに寄り添っていければと考えています。

経歴

 高校生の時、心理的に体調を崩し、一時不登校となる。家族や友人の支えがあり高等学校卒業程度認定試験合格。2年以上の闘病を経て、カウンセリングなどを通し、体調も回復していく。自分と同じような子どもを増やしたくないと決心し、大学で心理学を学ぶ。


 大学2年生の時、大学の授業でボランティアとして社会活動に関わる重要性を学び、フリースクールやフリースペースを始めとし、小中学校内での学習支援や高校生のキャリア教育などにボランティアとして関わるようになる。これらの活動を通して、子どもを支援していくためにより多くの人が協力していくことの重要性を感じ、教育を始め、環境や政治、経済など様々な分野で大学生、社会人のイベント等の企画に携わり、問題啓発を行っていく。
これと同時に「任意団体 KCNクリエイションズ」で副代表を務め、学校の支援を行う。自身でも2012年に「任意団体 プロ研」を設立。大学生や地域への問題啓発活動や地域再生活動を行う。同年から福岡市こども総合相談センターの一時保護係夜間児童指導員として勤務。様々な子どもと関わりながら社会の課題を学んでいく。2013年のKCNクリエイションズの解散を機に、“子どもが安心して暮らせるまちづくり”という理念のもとプロ研と活動を統合し、新たに「任意団体 まちづくりLAB」として活動を始める。
 困難な悩みを持っている子どもたちの力になっていくために、2015年にNPO法人化し、訪問支援を開始。不登校、家庭内暴力、非行、発達障がい、家族内不和などで孤独に悩んでいる子どもや家庭に寄り添う支援を行う。

 2017年12月から2021年4月まで「放課後等デイサービス ぱれっとぷらす」で管理者兼児童発達支援管理責任者を務める。

 2019年より「不登校児童生徒に対する訪問型支援事業実行委員会」の委員長を務める。また、2019年に開催された「福岡市社会的養育のあり方検討会」の委員も務める。

 現在は、これまでの経験を活かし、相談員、指導員として支援活動を継続する傍ら、支援ネットワークづくりや、問題啓発、講演活動も行っている。